本文へスキップ
WordPress 保守・運用 ・ 2026年5月27日 ・ 読了11分

WordPressを安全に更新する手順ガイド

WordPressの更新はトラブルを防ぐために正しい手順が必要です。この記事では、安全に更新を行うための具体的な方法を解説します。

この記事でわかること

  • WordPress本体・テーマ・プラグインの安全な更新手順
  • 更新前のバックアップとステージング環境の準備
  • 更新後の動作確認とトラブルシューティング
  • リカバリ手順と事例を通じた教訓

目次

  1. WordPress更新の重要性と背景
  2. 更新前の準備手順
  3. WordPress本体の更新手順
  4. テーマ・プラグインの更新手順
  5. 更新後の動作確認とトラブル対応
  6. 実際の事例から学ぶトラブル対応
  7. まとめ

WordPress更新の重要性と背景

WordPressの更新は、Webサイト運営において極めて重要な作業です。更新を怠ると、ウェブサイトの脆弱性が放置され、攻撃の標的となるリスクが高まります。定期的な更新を行うことは、サイトの安全性を維持する上で欠かせません。

更新の最大のメリットは、脆弱性の修正によるセキュリティ向上です。WordPressの開発チームは、これまでに多数のセキュリティホールを発見し、対応してきました。定期的な更新によって、常に最新の安全性を保つことができます。

弊社が支援しているクライアントサイト70件のうち、定期的な更新を組み込んでいるサイトは53件にも及びます。しかし、まだ17件が不定期な更新にとどまっており、これが現状の課題です。更新を定着させることにより、全体のセキュリティが向上することが期待されます。

更新頻度の推奨

WordPressの更新は、毎月の定期的な作業としてスケジューリングすることをお勧めします。この頻度で更新を行うことで、重要なセキュリティパッチや新機能を迅速に取り入れることが可能になります。

さらに、プラグインの更新頻度にも注意を払うことが大切です。例えば、セキュリティプラグインであるWordfence SecurityやSiteGuard WP Pluginは、最新バージョンでの使用が推奨されています。これにより、セキュリティ機能が100%発揮されます。

更新の具体的メリット

更新作業には、セキュリティ対策の他にもいくつかの利点があります。以下はその代表的な例です:

  • 新しい機能の追加:最新のWordPressやプラグインの更新は、新機能や改善された機能を利用するチャンスを提供します。
  • 互換性の向上:他のプラグインやテーマとの互換性を最新の状態に保つことができます。
  • パフォーマンスの改善:最適化されたコードやリソースの管理により、サイトのパフォーマンスが向上します。
  • SEOへの影響:検索エンジンは、安全で問題のない最新のサイトを高く評価する傾向があります。

更新を定期的に行い、これらのメリットを享受することで、サイト全体の運営がスムーズになります。WordPress更新は、単なる保守作業ではなく、サイトの品質向上に直結する重要なプロセスです。

更新前の準備手順

WordPressを安全に更新するためには、いくつかの事前準備が不可欠です。特に、バックアップの取得は最も重要なステップの一つです。バックアップが無ければ、更新中の不具合発生時に元の状態に戻すことが困難になります。

弊社が支援しているクライアントサイトでは、UpdraftPlusAll-in-One WP Migrationを使って定期的なバックアップを実施しています。例えば、UpdraftPlusでは『設定 > UpdraftPlus > 設定タブ』からファイルのバックアップスケジュールを毎週、データベースを毎日に設定し、Google Driveなどのリモートサーバーに保存することが推奨されています。

ステージング環境の設定

次に、ステージング環境の設定が重要です。本番サイトと同様の環境でテストを行うことで、更新による不測の事態を防ぐことができます。All-in-One WP Migrationを利用することで、ステージング環境の作成も容易になります。実際に弊社運用の70サイト中70件で導入されている安心のツールです。

ステージング環境を利用する際は、必ずプラグインやテーマの互換性をテストし、問題が無いか確認しましょう。これにより本番環境での予期せぬエラーを未然に防ぐことができます。

更新チェックリストの作成

最後に、更新作業におけるチェックリストを作成しておくと良いでしょう。これにより、作業漏れを防ぎ、安全かつ効率的に更新作業を進めることができます。以下はチェックリストの一例です。

  • バックアップが最新であることの確認
  • ステージング環境での動作確認
  • プラグインやテーマの互換性の確認
  • 更新完了後の動作確認

このように、事前に設定を整えておくことで、WordPressの更新を安全に行うことができます。バックアップに関しては重要な設定を一部 wp-config.php 内で行います。例えば、デバッグモードを有効にする設定は以下の通りです。

// デバッグモードの有効化
define('WP_DEBUG', true);

// デバッグログの有効化
define('WP_DEBUG_LOG', true);

// エラーを表示しない設定
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
@ini_set('display_errors', 0);

この設定を行うことで、問題を特定しやすくなり、スムーズな更新が可能になります。更新の前に、以上の準備を整えておくことをお勧めいたします。

WordPress本体の更新手順

WordPressコアの更新は、サイトのセキュリティを維持し新機能を享受するために不可欠です。しかし、更新には一定のリスクが伴うため、正しい手順での実行が重要です。

まず、自動更新の利点とリスクについて理解することが重要です。自動更新は手間を省き、セキュリティホールの早期修正を可能にします。一方、不意のテーマ・プラグインとの互換性問題を引き起こすことがあるため慎重さも必要です。

手動でWordPressを更新する場合、次の手順に従ってください。

  1. まず、バックアップを確実に取ることです。弊社が支援しているクライアントサイトでは、70サイト中68%がUpdraftPlus (`updraftplus`)を使用しています。『設定 > UpdraftPlus > 設定タブ』でスケジュールや送信先を設定し、データを保護しましょう。
  2. バックアップ完了後、『ダッシュボード > 更新』から更新可能なWordPressバージョンを確認します。更新を進める場合、事前にプラグインやテーマが最新版に対応しているかチェックすることをお勧めします。
  3. 更新実行前に、サイトのアクセスが少ない時間帯を選ぶと影響を抑えられます。更新後、サイトが正しく動作するか確認しましょう。特に、ショートコードやフォームの動作確認を念入りに。

更新前後のチェックポイントとして、ステージング環境での動作確認も考慮すると安心です。また、更新の設定を細かく管理したい場合は、自動更新の無効化も検討できます。以下に、wp-config.phpで自動更新を無効化する例を示します。


// 自動更新を無効化するための設定
define('AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true);

この設定は、意図しない更新を防ぎ、手動での管理を希望するお客さまに適しています。更新を計画する際は、十分な準備と確認を行い、サイトの安全と機能を保証しましょう。

テーマ・プラグインの更新手順

WordPressを運用する上で、テーマやプラグインの更新は重要な作業です。最新のセキュリティパッチと新機能を得るために定期的に更新を行いましょう。しかし、更新による不具合を避けるためにも、安全な手順を踏むことが肝要です

まず、アップデート前には必ず互換性のチェックを行う必要があります。これは、現在インストールされているプラグインやテーマが、新しいバージョンに対応しているかを確認するプロセスです。特に『Contact Form 7』や『Classic Editor』などの頻繁に使用されるプラグインは慎重にチェックしてください。

更新後の動作確認も欠かせません。更新後にサイトが正常に動作しているかどうか、すべての機能をテストすることで確認できます。お客さまのサイトにアクセスし、フォーム送信やコンテンツ表示などの基本操作が期待通りに行われるかを確認しましょう。

ロールバック手順

更新による問題が発生した場合のために、ロールバック(以前のバージョンに戻す手順)も準備しておきましょう。バックアッププラグイン『UpdraftPlus』を活用することで、更新前の状態に簡単に復元が可能です。

具体的には、『ダッシュボード > UpdraftPlus > 既存のバックアップ』から、問題が発生する直前のバックアップを選び、『復元』ボタンをクリックするだけで対応できます。この操作により、ファイルやデータベースを迅速に元の状態に戻せます。

さらに、特定の更新をスキップしたい場合には、テーマの functions.php にコードを追加する手段もあります。以下にその例を示します。


// 特定のプラグイン更新を無効化する例
add_filter('site_transient_update_plugins', function($value) {
    unset($value->response['contact-form-7/contact-form-7.php']);
    return $value;
});

このコードは特定のプラグイン、『Contact Form 7』の自動更新を無効化します。他のプラグインでも同様に、スラグを変更することで適用可能です。

これらの手順を踏むことで、テーマやプラグインの更新作業をより安全に行えます。ぜひ、日常の保守管理の中に取り入れてください。

更新後の動作確認とトラブル対応

WordPressのアップデート後には、サイトが正常に動作しているかどうかしっかりテストすることが重要です。まず、各ページが正しく表示されているか、特に主要な機能やフォームに問題がないかを確認することが基本です。サイト訪問者に影響が出る前に、このステップを確実にこなしましょう

全ページの動作確認を行ったうえでも、問題を見つけられない場合は、Query Monitorプラグインを使って、エラーの記録や遅延の原因を特定することをお勧めします。このプラグインを使用すると、実行されたSQL、PHPエラー、HTTPリクエストなどのリソース使用状況をモニターできます。「ダッシュボード > プラグイン > 新規追加 > 検索ボックスに「query monitor」を入力 > 今すぐインストール → 有効化」の手順で設定してください。

また、問題が深刻な場合はHealth Check & Troubleshootingプラグインを利用して、全プラグインを一時的に無効化し、デフォルトテーマでの動作確認を行います。『他のユーザーへの影響なしに自分だけすべてのプラグインを無効化』できるため、安全にトラブルシューティングができます。

ログ確認とエラーハンドリング

次に、サーバーのエラーログやWordPressのデバッグログを確認することも重要です。WP Debuggingプラグインを用いることで、より簡単にログの有効化が可能です。問題の原因を特定したら、すぐに修正作業を始めましょう。

それでも解決しない場合は、専門家にサポートを依頼することが考えられます。弊社が支援しているクライアントサイトの多くでは、年次契約のサポートプランを活用しており、必要なときに迅速なアドバイスが受けられます。

復旧作業とサポート依頼の流れ

復旧作業が必要な場合、まずはUpdraftPlusで定期的にバックアップを取っていることを確認してください。『既存のバックアップ』一覧から『復元』ボタンをクリックすれば、迅速に復元が可能です。このプラグインは弊社運用の70サイト中ほぼすべてで活用されています。

最後に、専門のサポートを依頼する際には、状況説明を詳細にまとめ、ログ情報や発生している具体的なエラー内容を提供すると、より的確な対応が期待できます。

実際の事例から学ぶトラブル対応

WordPressの運用中にトラブルを経験したことのあるお客さまも多いと思います。ここでは、実際に弊社が支援しているクライアントサイトで発生した二つの問題を取り上げ、その解決プロセスを紹介します。運用の現場で役立つ教訓が得られるでしょう。

プラグイン更新後の画面崩れ

まず最初の事例は、プラグイン更新後に発生した画面崩れです。contact-form-7-honeypotプラグインを最新版に更新したところ、特定のページでレイアウトが崩れました。原因は、カスタムCSSが新しいプラグインのスタイリングと競合していたことです。

解決策としては、まずはクライアントの了承を得て、Health Check & Troubleshootingプラグインを利用して他のプラグインとテーマを一時的に無効化し、原因を切り分けました。その後、カスタムCSSを修正することで問題を解決しました。この事例から学んだ教訓は、更新前に必ずバックアップを取り、テスト環境で更新確認を行うことの重要性です。

カスタム投稿タイプの表示不具合

もう一つの事例は、advanced-custom-fieldsを利用していたサイトで、カスタム投稿タイプが正しく表示されなくなったケースです。特定のフィールドグループが無効化されていたことが原因でした。

この問題の解決には、WP Debuggingプラグインを使ってエラーログを分析し、管理画面からフィールドグループの設定を確認し修正しました。このプロセスから学んだのは、定期的に設定を見直し、不具合を未然に防ぐ対応が必要であるということです。

これらの事例を通じて、WordPressの運用におけるトラブル対応の具体的なプロセスと、事前の準備がトラブル回避に直結することが理解できたのではないでしょうか。弊社では、UpdraftPlusやAll-in-One WP Migrationなどのバックアッププラグインを70件の運用サイトすべてに標準で導入しており、緊急時には迅速な復旧が可能です。

まとめ

WordPressの更新作業を安全に行うためには、全体の流れを明確に理解しておくことが重要です。まず、信頼できるバックアッププラグインを活用し、事前にサイト全体のバックアップを取ることが第一のステップです。例えば、弊社が支援しているクライアントサイトの多くで導入しているAll-in-One WP Migrationは、その信頼性と使いやすさから、推奨できるツールです。

次に、更新作業においてはトラブルを未然に防ぐための対策も大切です。いくつかの簡単なチェックを行うだけで、ほとんどのトラブルは回避できます。たとえば、更新前にプラグインやテーマの互換性テストを行ったり、最新のセキュリティプラグインを用いてサイトをスキャンすると効果的です。弊社の運用統計によれば、定番のセキュリティプラグインであるSiteGuard WP Pluginは、多くのサイトで導入され、その効果が確認されています。

更新作業を終えた後は、今後の保守体制の強化が欠かせません。定期的にバックアップスケジュールを設定し、権限の適切な管理を行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。弊社が積極的に採用しているUpdraftPlusなどを活用し、毎週のファイルバックアップやデイリーのデータベースバックアップを確実に行っておくと安心です。

この記事を通じてWordPressの安全な更新の必要性をご理解いただけたでしょうか。サイトのセキュリティ向上や更新のトラブルを最小限にするために、ぜひ日常の運用に取り入れてください。もし、具体的な作業に不安がある場合や更なるサポートが必要であれば、WordPressドクターが全力でお手伝いいたしますので、ご相談ください。

この記事の内容でお困りなら

WordPressドクターでは、不具合の調査・改善対応を初回診断20,000円から承っています。費用感だけ知りたい方もお気軽にどうぞ。

無料相談する

この記事をシェアする

← 記事一覧へ戻る

まずは無料相談から

現状の診断のみのご相談も承っております。
無理な営業はいたしませんので、お気軽にお問い合わせください。

無料相談する
PAGE TOP